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マイルが消滅するぅ〜っ! [近畿]

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☆伏見稲荷大社

1月末で消滅してしまうANAのマイル、急遽3連休にして早朝伊丹へフライト。

宿に向かう途中京都に寄る事にして、さてどこに行こう、相棒が伏見稲荷に行った事がないと言う、お稲荷様と言えばキツネ様、キツネ様と言えば……3人娘の為にお参りしようとは口には出さず……それもiine!

あまりの人の多さにウンザリして途中から細い踏み跡へ、いずれ鳥居の連なる道に出るだろうと、でっ、出た所はアリャッ、稲荷山の天辺、 ここまで来ると人の数も減って……一汗かいた甲斐があった。

沢山の鳥居を潜りながら下り、かるくうどんを食べて目的地へGO!

それにしても聞こえてくるのは中国語ばかりで京都弁は殆んど無し、チョットね。

 

 

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☆京丹後

道のどん詰まりで何もない所にある温泉宿、有るのは小さな集落と小さな船泊まり、観光する所も遊ぶ所も、今時何処にでもあるコンビにさえも無い、そんな所で過ごす足掛け3日間。

誰もいない大きなお風呂を独り占めにする、部屋付きの露天風呂に浸かりハラリと舞う雪を眺める、PCを開いて皆のブログを見る、持って来た文庫本を2〜3ページ読む、うたた寝をする、そして「LIVE AT WENBLAY」のBDを観る、を繰り返す。

都会の煩わしさにうんざりした時にはこれに限る。

 

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☆黒門市場

大阪に来て連絡もせずに帰ってしまえば後々何を言われるか分からないので、一応仁義を切ってTEL。

「黒門市場かぁ〜。最近は上海と変わらん様になってなぁ〜」友の声がなんだか寂しそう。

市場の中で昼飯にしようかと思ったが、何処も満員で、角のマグロ屋でニギリとテッカ巻きを購入、それを持って空港へ、待ち合いのベンチでパクリ、なかなかの美味でありました。

 

旅の入り口と出口は大にぎわいだったが、その間は人に会うのも稀な贅沢な時間、3日間堪能しました。

羽田について……嗚呼!明日は仕事だぁ〜

 

 

 2017年1月 京丹後

 

 


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観光旅行……車で約1400Km [近畿]

☆4日目……竹田城

雲の縁が赤くなる。

金梨山山頂のやや北から太陽が顔を出そうとしている。

竹田城はまだ暗闇の中に眠っている。

陽が昇るにつれて光の当たる部分がゆっくり広がって行く。

やがて竹田城も目を覚ますだろう。

ここにいる6人は皆、寒さに耐えながらそれを待っている。

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細かな雨粒が舞い降りて来た。

薄いモヤが辺りを包んで、天空の城と呼ぶに相応しい姿になった。

「おお」とか「ああ」という声が聞こえてきた。

刻々と変化する光が美しく、何度も何度もシャッターを切った。

一頻り撮った後ファインダーから目をはなし、フーッと息をはいた。

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帰り際に振り返ると、三脚を立てていたオジサンが1人残って、しきりにファインダーを覗いていた。

彼の背中は「これからまだ良い光が来るんだよ」と言っているようだったが、私に待つ余裕は無かった。

「お先に失礼します」 「お疲れさん」

互いにうなづき合って片手を上げ、彼はカメラへ向き直り私は車へトボトボと歩き出した。

2014年11月 藤和峠から竹田城址


タグ:竹田城
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観光旅行……車で約1400Km [近畿]

☆3日目

☆親友

昨夜電話有り

「天橋立行くんなら、成相寺と言うお寺さんから橋立てが一望出来るで。車で本堂のずっと上の展望台まで行けるから行ってみい。お寺さんもなかなかのもんやでぇ〜。入山料が必要やけど、眺めもの凄くえぇ〜よ。それと、竹田城撮るならな、峠の……。後で地図をメールするから参考にしてやぁ〜」

大阪人は親切です。

☆蟹

伊根に向けて走る出してすぐ、人だかりが……「カニだ、カニ売ってる。チョット見て行こう」

カニ三昧の夕食を頂いて「しばらくカニの顔を見なくても良いね」と言ってたよね……で、結局子供達に送る事に。

東京に帰ってから食べると、これが何とも美味で……一緒に送ったセコガ二もみそ汁なんぞにして……サイコー!ってあんなにカニ食べたのに。

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☆伊根の舟屋

丹後半島をぐるっと回って伊根に着いたのは午後1時過ぎ。

丘の上の駐車場を素通りし、舟屋の写真を撮ろうと小さなスペースに車を停めて……いけない観光客だ……地元の人にはさぞ迷惑な事だろう。

狭いメインストリートをゆっくり走って……こりゃ、1日くらいはここに居なくっちゃどうにもならん。

ゆっくり歩けば写真ネタがいっぱい有りそうだ……今度ゆっくり来よう。

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☆成相寺

友のアドバイスに従って、まずは成相寺に。

拝観料(入山料?)を払って、もの凄い急坂にプリウスのアクセル目一杯踏んで展望台へ。

残念、天気が今一だ……一望出来るのだが、写真写りが……晴れた日なら良かったのだが。

でも、お寺とモミジの赤は良かった……モミジの写真は下手だったけど。

☆文殊堂と天橋立

「あっ、雨だ」

サーッと細かい雨がおちて来た。 

急いで文殊堂にお参りして来よう……その後で少し天橋立を歩こう。

お堂をぐるっと回って写真を撮ったら引き返して天橋立へ……おおおおお!虹だぁ〜〜〜……こりゃ、縁起が良いわい。

急いで橋を渡って……もう午後3時半……「今度ゆっくり来よう」ってここも今度かい、今度って何時やねん。

☆宿へ

「今そちらに向かっていますが、少し遅れます」……やれやれ暗くなって来ちゃって、竹田城の撮影ポイントを見ておきたかったんだが……って宿着午後5時半……遅くなってスイマセン。

「たぶん、今夜もカニだね」

「少し飽きたね」

と言いつつも、いざ目の前に焼きガニが出てくるとものも言わずに剥き始めるのはどうした事か……しかも「美味い」なんて言いながら。

明朝は日の出の40分前に出なくっちゃいけないから、今夜は早寝……と言ったかどうか、疲れが溜まっていたので速やかにイビキの海へ。

 2014年11月 京丹後〜伊根〜天橋立〜養父


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観光旅行……車で約1400Km [近畿]

☆初日……

思わぬ突然の3連休。

京都から西の日本海……天橋立、鳥取、出雲、津和野、萩……のリクエスト。

全部はとても無理だから、とりあえず一番近い天橋立を選択……私も1カ所リクエスト……天空の城、竹田城。

目的地決定……①天橋立②伊根の舟屋③竹田城……道順はナビ任せ……2泊分の宿を予約して……仕事が終わった20時45分東名高速東京インター……Let’s go!

今日は何処まで行けるやら、なるべく京都の近くまでで、トラック地獄を(制限速度60Km誰も守らない)ケツベタされながら泳ぐ様にトラックの間をくぐり抜ける……米原手前で睡魔の襲来……彦根のルートインに電話入れ、今日はここまでまた明日。

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☆2日目……

ここに来たからには彦根城は外せない。

大阪の友に「現在地彦根城」とメール入れ、天守に登って琵琶湖観て、ヒコニャン撮ってる人撮って、玄宮園で城眺め……そうするうちに時間はどんどん過ぎ、早く行かなきゃチェックインに間に合わない。

順調に走ってい高速道路、大山崎ジャンクションで道間違えて京都縦貫に入り込み、この道途中で未完成、乗り直すのも面倒で、このまま行ってしまいましょう。

で結局時間が無くなって天橋立明日回し。

☆ガソリン37L……今回の旅で最初で最後の給油……プリウスの面目躍如。

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☆本日の宿

京都府の西の端、久美浜の源泉掛け流し露天風呂付き離れが7室だけの宿。

小さな漁港以外は何も無いけれど、静かな美しい海がある。

そんな宿の今夜の過ごし方は……日暮れ前の散歩……夕食前に大きなお風呂……夕食(蟹さし〜蟹しゃぶ〜甲羅焼き〜焼蟹〜蟹雑炊+焼き牡蠣+但馬牛)……部屋の露天風呂……月見の散歩……読書……もう一度部屋風呂……チョットPC……読書していたと思ったら深い眠り……夜中に目が覚めて星空の露天風呂……日の出を撮りに下駄履いて……冷えた体を朝風呂に……ゆっくり美味しい朝ご飯……宿の人に見送られて出発。

ここはもう一度泊まりたい宿に。


2014年11月 東京〜彦根〜京丹後


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バス800km―徒歩28km―レンタカー20km―飛行機440kmの旅 [近畿]

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                                     吉野川(たぶん)を渡る

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                                      淀川(たぶん)を渡る

☆予定外のバスの旅―170km

千畳敷きで夕日を見、念願のクエを頂き、部屋のベランダに設けられた露天風呂に海を見ながらどっぷり浸かり、一日の終わりはまさに殿様気分。

そして朝、昨日とは打って変わって激しい雨。

チェックアウト後、早速帰りの搭乗券を手に入れるべく南紀白浜空港へ。

チケットを難なくゲット……だが「悪天候のため遅れるかも、場合によっては欠航かも」とカウンターのオネーさん……まあ、それならそれで関空も新幹線も最悪夜行バスもある……今日中に帰宅できればいい。

とりあえず、とれとれ市場でお土産購入、そして早めの昼ご飯。

再び南紀白浜空港へ行ってみると、案の定 「JAL1384便羽田行きは落雷による機体破損の為欠航となりました」 の張り紙が……ムムッ。

落雷?機体破損?……無事に羽田に着陸したものの、折り返すことが出来ずに欠航となったようだ。

さてどうしたものか思っていると……「JAL1384便羽田行きに御搭乗予定のお客様にお知らせいたします。当便は落雷のため…………。これから皆様をバスにて伊丹空港までお送りいたします。伊丹発JAL〇〇便のお席を確保して御座います。お疲れのところ、まことに申し訳御座いませんが…………。」

そう云う訳で、バスの旅はまだ続く。




                                                   2014年1月 熊野古道


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バス800km―徒歩28km―レンタカー20km―飛行機440kmの旅 [近畿]

☆小口自然の家宿泊……完全貸切

私たちのためだけに沸かしてくれたお風呂にどっぷり浸かって……申し訳ないと思いつつ、でもやっぱり 「キモチイイ!」

元中学校だった宿泊施設……いつも泊まる山小屋よりは何倍も快適。

「お風呂は何回でもどうぞ。ぬるかったら蛇口を開けて下さい。熱いお湯が出ますから」

お言葉に甘えて寝る前に一風呂……夜行バスでの寝不足と心地良い疲れとお風呂の温々で……zzzzz。

 

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                            息を切らして登ったが日の出には間に合わなかった



☆小雲取越―これも貸切

請川12時27分のバスに間に合うように、朝食をおむすび弁当にしてもらい、まだ暗い空を見ながら宿を後にした。

トンネルをくぐって ⦅後でわかった事だが、古道はトンネルの上を通っていた⦆ 小和瀬橋を渡ると道は民家の庭先を通るようになる。

昨日も長い石畳を下って小口に出る直前は、民家の横を通るような道……「こんにちは」とあいさつしたり、分かれ道で迷っていると行くべき道を指差してくれたり……、こんな事も古道歩きの魅力かも。

だが、今朝はまだ家々に人の動く気配はなく、あちこちから犬たちの私たちよそ者を警戒する様な声だけが響いていた。

背中の山並みにお日様が顔を出しかけて、私は見通しの良い所までと急いではみたものの間に合わず、くたびれてテルモスのお湯を口にして、もう少し早く出るのだったと少し後悔した。

木々の間からスカイラインを離れて行く太陽を眺め、いつ見ても一日の始まりは良いものだ。

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                         木々の間からこれから行く道、辿ってきた道に光が注ぐ



手入れの行き届いた、これぞ美林と云う森の中を、上ったり下ったりしながら 「百閒ぐら」 という見晴らしの良い所に出た。

ここまで来れば残すところあと僅か、昨日痛めた膝も何とか持つだろう。

お地蔵さんの横に陣取って、おむすびの残り半分を食べた。

今朝早くに握ってくれたおむすびには、オジサンの優しさが詰まっていて、殊の外美味しかった。

おかずのウィンナー ⦅鮭アレルギーの私のためにウィンナーを入れてくれた⦆ を頬張りながら 「オジサンの写真を撮ってくれば良かった」 と思ったが、後の祭りだ。

いやはや今回は後悔ばかりだ。

あまりノンビリしすぎて請川でバスに乗り遅れては大変……もう一度気合を入れてザックを背負った。

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                               予定のバスに間に合いました、お疲れさん



最後はやはり民家の間を通って下地橋バス停に……そこから僅かに本宮大社方面に歩けば小雲取越のゴール請川バス停だ。

ザックを放り投げるように下ろしてそれに腰かけ、靴ひもを緩め膝サポーターを外した。

この解放感……キモチイイィ~~~。 

ごくごくと喉を鳴らして水を飲み、フゥ~~~。

落ち着いたところであたりを見れば、道路のむこうに薄皮まんじゅうの旗、こちら側には自家製豆大福のポップ……さてどちらにしたものかと迷った末に……道路を横断するのが面倒で豆大福に軍配を上げる。

美味い!大福で正解……いや、薄皮まんじゅうもきっと美味いはずだ……一応書いておかねば。

大福を食べながら待つこと暫し、やってきた「特急白浜温泉行」に乗客は一人……その一人も本宮大社で下車してしまい、結局貸切バスと……初めの頃は観光案内の放送があったが、私たちが夢心地になるとそれもストップ……気が付けば白浜駅……嗚呼よく寝た。

無料シャトルバスに乗り換えて、予約した宿へ……さあ~温泉の後はクエを食うぞぉ~~~。


                                               2014年1月 熊野古道にて


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バス800km―徒歩28km―レンタカー20km―飛行機440kmの旅 [近畿]

☆大雲取越―ほとんど貸切

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                                 まずは青岸渡寺にお参り

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                                   船見峠で視界が開ける

 

道は青岸渡寺横の石段から始まった。

「小口までですか?気をつけて行きなさいね」 通りかかった僧侶に見送られて歩き出した。

寒いと思ってフリースを羽織っていたが、あまりの汗に早々に脱ぎ捨て、長袖のTシャツと半袖のラガーシャツの格好で歩いた。

木々の間を抜けてくる風が、火照った体を冷やし汗をとばす。

林が切れて まともに吹かれると 「おお寒い」 などと思わず声に出してしまうが、荷物を背負って歩くにはほどほどに良い風だ。

南紀はやはり温かい。

 

ひとしきり登った所に東屋がみえて、船見茶屋跡とあった。

眼下に那智湾を眺めながら、ブドウパンをかじってテルモスのお湯を飲み、遅い朝食をとった。

ここまで2時間弱……今日この道を小口に向かって歩いている人はずっと先に行ってしまったのだろうか、それとも私たちの後ろを歩いているのだろうか。

中間地点あたりで、小口から来る誰かとすれ違うのだろうか。

未だに人の気配が感じられず、古道は私たちのためだけにあるようだった。

 

 

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                             お地蔵様に手を合わせながら進む

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                                        熊野の美林に光があたる

 

角を曲がって人が来る。

若い女性、単独行、しかも外国人……

「KONITIWA!」

「こんにちは。Where are you from?」

「From California」

それからお互いに英語と日本語ちゃんぽんで……

How long stay in Japan?」

「Aaaa……ニイガツ……」

「2ヶゲツ、2months?」(外国人と話すと、日本語がカタカナ表記になってしまう)

「yes yes」

大阪→京都→奈良 と廻って、高野山から歩き出したらしい。

〇〇王子(泊)→〇〇王子(泊)……(かなり詳しい。全く詳しくない私は、yayaと適当に相づちを打つ)……湯の峰温泉(泊)→本宮大社→(小雲取越)→小口(泊)と歩いて、今日 大雲取越を走破して那智勝浦に宿泊予定。

「Snow in Koyasan?」と聞くと、やおらポケットからコンデジを取り出し、「made in Taiwan」などといいながらカチャカチャやりだし、画像を見せてくれる。

よほど感動したらしく「ほらほら」とページをめくる。

確かにお堂の横に雪が白く写っている。


私は「Oh Oh!」などと相変わらず適当な相づちをうっているものの、ビュー画面が小さくてよく分からないのでなんとコメントしたものやら……。

まだ話したりない様子だったが、日が暮れないうちにお互いの目的地に着かなければならないので、お別れする事にした。

Have a good day」と私たちは坂道を下りだす。

You too」と彼女は坂道を登りだす。

10分足らずの小さな国際交流だった。

少し歩いてから……

彼女の写真を撮ればとか、チョコレートの一つも上げればとか、東京に来ることがあれば私たち夫婦とディナーでもいかがと言ってみるとか……もう声が届かない距離になってから思うなんて……いつもの様にドジな私だった。



                                          

                              2014年1月 熊野古道大雲取越にて



☆こんな人里はなれた山道を、若い女性の一人旅。安全だといわれている日本だが、もし私が彼女の親なら心配で眠れないかも。日本っていい国だなぁと思うと同時に、2ヵ月後無事に良き日本の思い出をCaliforniaに持ち帰って欲しいと祈らずにはいられない。そしてこの「安全な日本」を決して壊してはいけないと改めて思う大雲取越だった。


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バス800km―徒歩28km―レンタカー20km―飛行機440kmの旅 [近畿]

バスはひた走る。

目は閉じているものの、頭は冴えている。

窓から冷気が忍び寄る。

もぞもぞと体を動かしなんとか眠ろうとする。 

浅い眠りと覚醒が交互にやって来る。

その度にカーテンを少しだけめくって流れる光を覗き見る。

 サービスエリアに滑り込む。

 外に出て固まった体をのばす。 

もう寝るのは諦めようと思ったとたん、不思議な事に眠気が襲って来た。  

 

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                                やみくもにシャッターを切った

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                              角を曲がってバスのスピードが落ちた

 

 「尾鷲」のアナウンスで目が覚める。

東の空に赤みがさして、もう少しで夜が明ける。

水平線に昇る朝日を撮ろうと、ガラスにレンズをつける。

バスのスピードが上がってシャッターが遅れる。

民家や林が太陽を隠す。

「林の中に海へまっすぐのびる小道、その先に朝陽が」……そんな光景が何度かあったが、無輪撮れる訳が無い。

そうしている内に、太陽は水平線を離れて、眩しさが辺り一面に散らばる。

もうすぐ新宮、終点の那智勝浦が近づいた。

 

 

                                             2014年1月 熊野古道歩き

 


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バス800km―徒歩28km―レンタカー20km―飛行機440kmの旅 [近畿]

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                                       迷いながらもYCATに

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                            三重交通と西武バスとの共同運行便 この日は西武バスの担当

 

旅はYCATから始まった。

定刻通りに22時45分発車……観光バス特有の柔らかいサス……深いリクライニング……靴を脱いでフットレストに足を置く……暖房が効きすぎかな……ダウンジャケットを脱いで目をつぶる……なかなか快適のようで、ゆっくり寝られそうだ。

首都高に乗りスピードが上がる……んっ、寒い、体の左側が寒い……右は快適なのに、左は異常に寒い……ダウンを着ると、右が暑い……。

備え付けのブランケットを左足にまいて、ダウンに左腕だけ通して、あまりは丸めて断熱材代わりに……どうもシックリこない……自分に許されたスペースのなかでベストポジションを見つけようとゴソゴソ動く。

勝浦温泉まであと9時間……他の人の寝息が聞こえて……何とか寝なければと思いつつ……焦れば焦るほど寝付けない。

こりゃ、明日はバテるかな。 

 

 

                                         2014年1月 熊野古道歩き

 

 


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マイルが消滅する前に―熊野古道さわり [近畿]

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薄暗い森から明るい茶畑に変わると、そこに石に腰掛けた老人がいた。

「こんにちは」

「何処から?」

「東京です。おじさんは?」

「ずっと下の方に熊野川が見えるだろう。ワシャそこから来た。暇だから毎日登って来るんだ。」

それからおじさんの話が始まった。

先年の台風に事、朝の連続ドラマのロケ地だった事、林業は難しい事、この辺りは暖かいのであまり雪は降らない事、……30分以上経って

「そろそろ帰ります」と歩き出すと、まだ話足りないのか一緒に付いて来た。

「反対方向じゃないの?」

「この先の分かれ道からも帰れるから」と言ってまた話し出した。

いよいよ分岐点に来て

「ありがとう、楽しかった」と言うと、ニコニコ顔で「気ぃ付けて帰りぃ」と言い残し、すたすた歩いて林の中に消えていった。

帰りの私達の足取りは、ホッコリ気分ですこぶる軽かった。

 

                                          2013年1月 熊野本宮大社

 

 

 

 


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