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ヤリはヤリでも……下山 [北アルプス]

17s_D4S0057.jpg山に入れば100%の安全はあり得ない


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ムラサキヤシオが咲くのはもう少し先


17s_D4S0163.jpg下山してみればこの青空……



雨がテントを叩いていた。

朝方気温が下がって寒さで目覚めた。

風呂に入って温まろうかとも思ったが、雨の勢いに押されてグズグズしていた。

夜中強まった風にブルーシートが飛ばされないかと不安だったが、なんとか持ちこたようでテントの入り口を青く染めていた。

雨音を聞きながらノロノロとシュラフとマットをたたみ、ブルーシートキッチンで今朝も昨日同様に残りご飯のおじやを作った。

小降りになった頃を見計らってテントを撤収し、ゴミを片付け雪渓の上に立った。

途中のやや急な斜面を滑りたくてアイゼンは履かずに歩き出したが、登りで感じたほどの傾斜ではなくあまり滑りが良くなかった。

杓子沢との出会い付近から雪の多そうな所を選んで小日向のコルを目指して登り出した。

途中何度も立ち止まって呼吸を整えなければならず、さほどのアルバイトでもないのにかなりきつかった。

コルで一休みしていると、杓子沢上部で轟音がして右岸からの雪崩が目に入った。

石を巻き込んで滑り落ちるガラガラという音がかなり長い間谷に響いていた。

何年か前の6月末、残雪上の大量の落石踏みながらそして避けながらトラバースしたのは、あの辺りじゃなかっただろうか。

たった2〜3週間の違いで、あるいは残雪量の違いで使えるルートに違いが出てしまう。

あらためてこの時期のルートファイディングは難しい思った。

コルからしばらく下った所に夏道を発見したが、小川のごとく水が流れていて、その先は雪に埋もれて判然とせず、踏み抜きの危険もあるので、結局倒れた枝を跨いだり潜ったりしながら林の中をかなり進まなければならなかった。

雪が少なくなってた所で夏道に戻ると沢音が近くなって、帰ってきた実感が湧いてきた。

大町温泉で汗を流している間に天気は回復し、頭上には初夏の青空が広がっていた。

今年の楽しき雪上歩行はこれで終了だが、果たして来年も出来るだろうか、少し侘しい思いを抱きながら車を走らせた。






                    2017年 6月 白馬鑓ヶ岳












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ヤリはヤリでも……頂上ピストン [北アルプス]

何時もはネタ不足で困っているのですが、珍しい事にここ数日は書きたいことがいくつか重なって困っています。

☆先日当家に新しい家族が誕生

☆BABYMETALがKORNとUSツアーをスタート……その前にLAで行ったワンマンですごいことが

白馬鑓の続き……等々


書き始めましたのでまずは白馬鑓の続きからUPしたいと思います



17s_D4S0083.jpg                    寝る前の空……天気下り坂の兆候なのか



17s_D4S0091.jpg   スッキリと言う訳ではないが……



17s_D4S0097.jpg   低い雲と高い雲の間に遠くの山々が見える



17s_D4S0112.jpg  頂上にはエビの尻尾の残骸が



17s_D4S0122.jpg さてこの先の急斜面からシリセードで一気……  




上空は重たい雲に覆われていたが雨はまだ落ちてなかった。

インスタントラーメンを作り、昨夜の残りご飯をおじやにして急いで朝飯をかっこみ、必要な物だけザックに入れてアイゼンを履いた。

あまり気温が下がらなかったのか雪のしまりは悪かった。

のっけから夏道には行かず(まだ雪の下だし)テン場横の雪渓を真っすぐ稜線まで詰めて行く。

荷物が軽くなったとはいえ急傾斜の直登は辛い。

上空の雲は相変わらず厚く太陽の位置もハッキリしないが、足元の雲海との間に大きな隙間があって思いの他展望は良い。

頸城の山々や浅間山、八ヶ岳、南アルプス、穂高や槍そして富士山まで見えて、稜線に出た時の剣の雄姿に期待が膨らむ。

稜線が近づくとさすがに雪は締まっアイゼンの効きが小気味よくてなってきたが、私の息づかいは全く小気味よくならない。

稜線の手前の夏道の露出した所でアイゼンとピッケルをデポして頂上に向かった。

2903m、なかなかの標高の白馬鑓ケ岳。

風もさほどなく薄いダウンを1枚羽織っただけで十分だった。

期待した剣・立山は少し雲がかかって、それと分かる程度だったが低気圧が接近していることを考えれば大満足と言わざるを得ないだろう。

アンパンをかじりながら小一時間も話し込んでから頂上を後にした。

下りはアイゼンを履かず、その代わりに雨具のズボンをはいてシリセードの開始だ。

カッコ良くグリセードを決めたいところだが、最近のピッケルは短くて上手く行かない……と道具のせいにしておこう。

何時間もかけて登った斜面を「ケツがイテ―」と言いながら45分でテン場に到着……あっけなし、でもすごく楽し。

さあ、豪華夕食焼き肉パーティの準備だ……おっと、その前にひとっ風呂……水着カップルさん失礼します。





               2016年 白馬鑓ヶ岳











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ヤリはヤリでも……テン場 [北アルプス]

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猿倉荘の前でザックを背負った……ヨイショ!……重い!先が思いやられる。


猿倉から少し行った所で大雪渓への林道から分かれて鑓温泉への山道に入った。

ガサゴソ・パキンペキン、落ち葉を踏み枯れた小枝を踏み、靴底に伝わる感触が気持ちがいい……ただし荷の重さを無視すればだが。

すぐに夏道は雪の下に隠れて判然としない。

時々立ち止まって方向を定め、倒れている木々を避けたり跨いだりして歩きにくい箇所をひとがんばりし、やがて林を抜けて見通しの良い雪の原に出た。

少し早いがここでアイゼンを履いた。


雪は腐り気味で、時々アイゼンが効かずに踏ん張った足がズルズル滑ってしまい、これが繰り返されると意外と体力の消耗を招く。

小日向のコルで宿で握ってもらったオムスビを一つ頬張って元気を注入し、迫力を増した北アルプスを眺めながら、杓子沢と鑓温泉からの沢の出合あたりを目指して雪の厚そうな場所を選んで下る。


下りきって一休み。

ここからはテン場の鑓温泉までが辛い(私にとって)雪渓登り。

とにかく一歩一歩足を前に出すしかたどり着く術はない。

時々白馬岳方面に荷揚げのヘリが飛んでゆくのが見える。

あれに乗せてもらったら……運賃いくらだろう……多分私が払える金額じゃないだろう……そもそも人は乗せないかも……でも乗りたい……姑息な考えが頭の中を廻る。

20歩歩いて一息入れて、30歩歩いて立ち止まり、また20歩歩いて杖にすがって……を繰り返す。

仲間よりかなり遅れてやっと温泉に着いた時にはテント設営が始まっていた……あ〜シンド!


☆本日の宿

3〜4人用のテント1張。

ブルーシートで作ったダイニングキッチンは雨への備え。

早速紅茶を沸かして大大休憩。

空を見上げ、この様子なら夕焼けが見られるかもとほくそ笑む。

でも天気は下り坂なんだよなぁ〜。


☆本日の水道

鑓温泉小屋の資材と残雪との隙間にコッヘルを2個置いて滴る雫を受ける。

こんなスピードではいっぱいになるのはかなり時間がかかると思ってたが、意外にも早く他の用事をしている間に溢れてしまっていた。

1度沸騰させてから冷ましてペットボトルに移し飲料水を確保。

さて、この後は豪華夕食の調理時間だ。


☆お風呂

何と言っても今回の目的の大きな部分は温泉に浸かることだ。

誰もいないと思っていたが、ボーダーが1人温泉に浸かって優雅にティータイムしている。

待ってもいられないので「失礼」と声をかけてひとっぷろ浴びる。

体が冷えているので初めは熱く感じられるが、しばらくすると……極楽です。

完全源泉掛け流し混浴露天風呂……サイコー!……若い女性はいませんでしたが。



(注意)

先ほど現地からの連絡が入り、落石が発生し鑓温泉浴槽に穴が開いてお湯が溜まらない状態のようです。

付近は残雪が多く小屋建てが始められず、鑓温泉の夏季営業は大分遅れる模様とのこと。

またGPSを頼りに登山をすると夏道を通ることとなりますが、鎖場付近(鎖はまだ雪の下です)が非常に急斜面となっている為滑落の危険があります(実際死亡事故も発生しています)。さらに温泉より下部のルートでは杓子沢付近の雪崩と落石の危険も大きいので(今回実際に目撃)、後立山稜線から小日向のコル間の夏道はこの季節使用できません。何れにしてもルートファインディングが重要となります。







                 2017年6月 白馬鑓ヶ岳







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ヤリはヤリでも……アプローチ [北アルプス]

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雨だと思っていたが予想が外れた。

このままの天気が続くといいが、残念ながら明後日から雨、そしてそのまま梅雨入りという天気予報で、どこかの時点で雨合羽のお世話になることは避けられそうにない。

東京から早朝出発して即登山開始、しかも夏道を通らず(というか通れない)すべて雪上歩行、さらにテント泊という事になれば、老体には甚だ厳しい事なる事は目に見えている……たとえ多少の若さが残っていたとしても。

したがって今回は麓に宿をとって翌朝の出発とした。

家をゆっくり出て、宿に着くなり風呂に入り布団に潜り込んで十分英気を養ったつもりだったのだが結果は……。






               2017年6月 白馬鑓ケ岳






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山と桜4 [北アルプス]

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今年こそは位ヶ原から登ろうと思っていたのだが結局

平湯からのバスが畳平まで入るのを待ってしまった軟弱な自分。


私のキャップを指さして「その帽子じゃ飛ばされちゃうよ」とパトロールの人

私の「上からこれかぶりますから」と指さした黄色いヘルメットにうなずく彼。


無くてもたぶん大丈夫だと思うけど

摩利支天の分岐からアイゼンを着けたのは

念のため。


肩の小屋から適当な所を登ると

しまりの悪い雪に四苦八苦その上

喘息が出かかって調子が出ない。


朝日岳を過ぎると雪も締まりアイゼンが良く効いて

呼吸もだいぶ楽になり雪に埋もれた小屋を過ぎればそこは頂上

鳥居に付いたエビの尻尾に感激。








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「チョット奥の院まで行ってきます」

と言い残して南に下って行ったボーダーの彼

昼飯の用意をしているわずかな間に雪の斜面をどんどん登って行く

若い。


向こうから見る乗鞍岳はどんなだろうと興味はあるものの

では行ってみるかなどという気力もない

歳のせいと結論付けてしまう私。






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岩と言わず草と言わず社と言わず

そこら中に生えた白いエビが

陽の光に輝いている。


昨日は一面のガスで視界ゼロだったとパトロールが言ってたし

午後になって上空に巻雲が出てきたし

明日は崩れるかも。


今年もラッキーな乗鞍参りだった。




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すでに散ってしまった思っていたが

安房トンネルを出た所で桜の歓迎をうけた。


山桜も八重桜も

濃い色の桜も淡い色の桜も

旅館の庭にも急な山の斜面にも

あちこちに咲く桜に車の速度が落ちる。







             2017年 5月 乗鞍岳










タグ:乗鞍岳
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遅い夏休み……2峰から1峰(前穂高岳)そして岳沢小屋へ [北アルプス]

16RIMG0113.jpg 2峰の下り

3峰でぐるり展望を楽しんだら2・3のコルに岩稜を僅かに下る。

何故だか分からないが、実は2峰の登りを殆んど覚えていない。

「ショートロープにしようか?」と聞かれて「否」と答えた記憶が微かにあるくらいだ。

あまりの楽しさに記憶が飛んでしまったのか、それとも年齢のせいなのか。

う〜〜〜ん

まあ、とにかく無事に2峰の頂上……1峰(前穂高岳)の姿が大きくなって、頂上でくつろぐ人の姿もはっきり見える。

さて、いよいよ2峰の下り……第二の核心……お楽しみ……と思ったら。

 

 

 

16RIMG0117.jpg 前穂高岳からの北尾根……白い岩肌があるのがが2峰、一旦下がって小さなピークが3峰、踏み跡が見えるのが4峰、その向こうが5峰か?

岩稜を慎重に下降点まで進む。

MMさんが準備している間、岩に跨がって両側の切れ落ち具合を楽しむ。

準備が出来たところで私が先に下りる為に位置を入れ替わるのだが、この時が一番の高度感だった。

「ウッフフフ……ケンスイケンスイ……」とATCをセットしようとすると……

「今日は岩も乾いているし懸垂しないでクライムダウンにします」

「エッ……でも、その方が難しいのでは?」

「大丈夫。下るペースに合わせてロープを出します。ロープにテンションをかけてもOKです。がっちり確保してますから。では、行きましょう。」

そこまで言われれば仕方がない……クラックにそってそろりそろりと下る。

思ったよりも容易く、さほど時間もかからずに下り着いた1・2のコル……少し進んで振り返ると、MMさん懸垂でスルスルと3秒程で2峰をおり切ったではないか……なんだか不公平じゃない!

…………

さあ、前穂高岳へ登ろう。

慎重に1歩1歩歩を進めて……頂上手前でロープを解いて私を前に……「キャッホー!&#*?*#&」……ガッツポーズで1峰(前穂高岳)……2人ガッチリ握手……「嗚呼、ハラヘッタァ〜!」……ザック開いてアンパン出して……「あれっ、同じアンパン?」「おれ、ローソン」「こちらセブンイレブン」……ギャハハハァ〜〜〜……緊張から解放されてか、笑いがはじける。

…………

大分長い時間頂上で過ごした。

その頃から巻雲が奥穂高岳上空から流れて来て……明日は雨かも。

本当に長雨の間に挟まったたった1日の晴天に恵まれた……幸運に感謝。

何時までも北尾根の余韻を楽しんでいたいが、山の天気の変化は早い。

さあ、降られる前に岳沢小屋をへ下ろう。

…………

40年も経つと記憶も定かでなくなるもんだ。

1度だけ残雪が豊富な6月にここを下った事があるのだが、紀美子平の様子さえも覚えていない。

この時は、涸沢〜奥穂高岳〜前穂高岳〜上高地を1日で走破すると云うなかなかハードな計画だった。

案の定重太郎新道の途中で嫌気がさして岳沢ヒュッテ(当時の)に転がり込んで、翌月曜日の授業をサボった。

そんな事を思い出しながら標高差800mを下った……今日もあの時と同じ様にバテて……やっと小屋到着……この下りは結構キツい。

そして、夕食前に私たちの北尾根トレース終了を待っていたかの様に雨が落ちてきた。

 

 

 

 

 

                2016年9月 前穂高岳北尾根

 

 

 

 

 


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遅い夏休み……3峰(核心部) [北アルプス]

16RIMG0093.jpg   先行する学生3人

「先に行きますか?」

3人組に声をかけられたが、後から追い上げられるのも気になるし、自分の番になったときに多少の参考になるかとも思い先行してもらう事にした。

コルから少し行った所にビレイポイントがあり、そこで体制を整えて彼らは登り出した。

トップが少しもたついていたのは、荷物が思いせい(彼らは奥又白でテン泊いたらしい)ばかりではない……出だしの大岩の上に上がるのは足の短い者には骨なのかも……と云う事は……。

ラストが私たちに手を挙げて「お待ちどう様」と言ってスタートした。

「さあ行こう」

MMさんのかけ声で気合いを入れた。

 

 

16RIMG0100.jpg  2ピッチ目を開始する

 

残留ハーケンから自分のセルフビレイをとった。

「1ピッチ目終わりでビレイの準備ができたら声をかけます。ロープが張った状態になったらこれらを外して最後にセルフビレを解除して登って来て……それでは行きます」

スルリスルリとロープが出て行きMMさんは岩の向こうに見えなくなった。

待ってる時間は長く感じる……上の方から先行パーティの2ピッチ目を始めた様な声は聞こえるのだが……ロープが動くのでまだビレーポイントに着いていない……涸沢側をのぞいたり、奥又白側を覗いたり、紺碧の空を見上げたり……なかなか声がかからない……勿論、回りに人影無し……ちょっとばかり不安……。

大分長い時間待った(ような気がする)……突然、「余ったロープ引き上げるから、手を離して」……ロープが張ると……「OK、手順通りに最後にセルフを外して登って来て」……やっと声がかかり……「行きます」と言ったものの、最初の大岩でモタモタ……奥又白側に少しよった所から岩の上に……その後は快適に高度上げ……「コリャタノシイィ〜……病み付きになりそうだぁ〜〜〜!」……回収したカラビナ等の獲物をMMさんに渡して1ピッチ終了。

すかさず2ピッチ目開始。 

 

 

16RIMG0105.jpg MMさんは難なく行くのだが


ピッチの終了点へ体を持ち上げようとすると……ガツンッ!頭が岩に当たる。

先に頭を通してから体を持ち上げようとすると……ザザッとザックが当たる。

ほんの2m半程左斜め上に有るバンドが終了点なのだが……。

もう少し体を空中に投げ出せば、頭もザックも通過出来るのだが、そうすると右手のホールドが離れてしまう。

さて……

見上げるとビレイポイントの右下に古い残留ハーケンが……それにスリングとヌンチャクをかけてもらい右手のホールドとし、左手は仕方がないのでロープをつかみ、右足は今乗ってるステップの出来るだけ左に乗り、左足は股をいっぱいに開いて細かいステップに乗せて、エイヤッっとばかりに体を持ち上げてやっとの思いで這い上がった。

短い足が恨めしい!

……………… 

そんなこんな、なんだかんだ、えいやこらや……何度か尺取虫を繰り返して……無事3峰の頂上……。

振り返ると後続パーティが4峰を下りだしていた。

前方には前穂高岳(1峰)が迫ってきていた。

楽しい時間が過ぎるのは早い。

 

 

            2016年9月 前穂高岳北尾根にて 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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遅い夏休み……5峰・4峰 [北アルプス]

16RIMG0060.jpg 朝焼けの5峰

 

16RIMG0077.jpg 岩がもろい4峰

 

☆5峰

朝焼けの5峰に向けて歩き出した。

眼下に奥又白の湖面が輝いていた。

張り切って歩き出したのだが、わりにしっかり踏み跡があって特に問題もなく頂上へ。

あまりにもあっけなかったので、これと云う記憶が……ない。

感じとしては、クサリやハシゴやコースペイントがない岩場かな……言い過ぎかもしれないが。

太陽も大分高くなって、明るくなった穂高連峰上空に青空が広がっている。

天気予報通り今日一日は持ちそう……2人の顔は自然とほころぶ。

しばらく展望を楽しんだ後、4・5のコルへ下る。

 

 

 

☆4峰登りトラブル3連発

その1:ホールドステップともに慎重に選んでいたはずなのに、右足に体重を乗せたとたん岩がはがれてバランスを崩す。幸い右ひじを岩壁にあてがってスリップせずに済んだのだが、岩に当たった部位から出血が……私は、血液をサラサラにする薬を使用しているため出血が止まりにくい。とにかく安定した所まで登ってホータイを出して圧迫……心配顔のMMさんにOKサインを出す。

その2:突然の落石……小玉スイカ位のやつが膝の上にドスン……自分のいる場所のすぐ上からだったのでスピードが緩く、運よく筋肉の厚い部分に当たったため少し痛かっただけで大事なかった。後でズボンをめくりあげてみると、コブが出来て周りに少し内出血があった。一応内出血もヤバイのだけどこの程度なら……。

その3:ホールドをつかみ体持ち上げると、我が右手はしっかりサル(?)のウンコを……一応手袋はしていたんだが……MMさん大笑い……「知ってたら教えてよ」……まあこれで「運」が付いたという事に……トホホ。

 

あんまり快適ではなかった4峰を下って3‣4のコルへ……ここで後続の3人パーティに追い付かれる。

チョコレートを食べながら登高の準備……と言っても私はハーネスを絞めてATCとスリングそれとカラビナ2個ぶら下げれば準備万端……何時でもOK。

さあ、今日の核心部へ。

 

 

 

 

2016年 9月 前穂高岳北尾根

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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遅い夏休み……5・6 のコルへ [北アルプス]

16RIMG0065.jpg                  蝶ヶ岳から朝陽が昇る

16RIMG0059.jpg                    奥穂高岳の岩肌に北尾根の影が 

 

3時過ぎに肩を揺すられ、眠い目をこすった。

そぉ〜っと布団を抜け出し肌寒い外に出た。

見上げた空には無数の星がほほ笑んでいた。

「今日は晴れるぞぉ〜」

涸沢ヒュッテの冷たい水で顔を洗い、まだ眠っている体に活を入れ、玄関の隅に腰掛け握り飯を食べ、靴ひもをしっかり結び、ヘッドライトを点してザイテングラードでも北穂高岳南陵でも勿論横尾でもない方向に歩き出した。

はやる気持ちのせいなのか、だいぶ手前で左手の斜面にとりついてしまい、道探しに20分程時間をロスしてしまったが、踏み跡に出てしまえば急な登りに息を切らすだけで自然に5・6のコルへ導かれて行く。

コルでザックから取り出したジャムパンを、汲んで来た涸沢ヒュッテの水で流しこみ一息入れた。

東の空に顔を出した太陽が、穂高連峰を赤色に染めて行く。

これまで幾度となく訪れた涸沢や穂高だが、これほどの迫力をもって迫ってきたことは今までなかったと思う。

荘厳な光景が奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳から涸沢カールに向かって広がっていて、これを目の当たりにしただけでも来たかいがあったと云うものだ。

岩肌に映る北尾根の影に向かって手を振って、自分の存在を確認しようする愚かな行為を又も繰り返してしまったり、この光景を見ることが出来ない人々への少しばかりの優越感に浸ったりして、私たち二人しかいない静かな涸沢を心行くまで堪能した。

何時までも眺めていたいが、今日の行程は始まったばかりでこれからが核心部なのだ。

後続が見えないので、難しいところでせっつかれる事もないだろう。

靴ひもにゆるみがない事をを確認して、ザックを背負い、気合いを入れて5峰への登りにかかった。

 

 

 

 

 

2016年 9月 前穂高岳北尾根 5.6 のコルにて

 

 

 

 


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遅い夏休み……雨 [北アルプス]

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16RIMG0023.jpg 

☆沢渡へ

午前2時30分 目覚ましのチャイム

午前3時05分 相棒の作ってくれた握り飯2食分を持って夜中の中央道にアクセルON

眠気覚ましは「ベビーメタル:ラブサイケデリコ:クイーン:リーモーガン:ジミースミス……」 大音量で

午前6時30分 沢渡到着 靴下履いて靴履いて握り飯食べて 準備完了

午前7時10分 携帯鳴って「今何処?」 「MMさんは?」 「チケット売り場」 「いま上がって行きます」

午前7時40分 バスに乗車 「オヤスミナサイ……」

 

☆涸沢へ

上高地ターミナルは雨に濡れていた。

出来れば涸沢に入るまで降らないでで欲しかったが、早く降り出せば早く上がるかもしれないと、妙な期待を抱きながら何時もの道を2人ほぼ黙って、時々は「明日の予報は晴れなんだがなぁ」などとボソボソと話しながら、明神〜徳沢〜横尾と足早に歩く。

遅い夏休みの5日間「晴れるまで執念深く涸沢に居続けるぞぉ〜」と気負って出かけた訳だが、週間天気予報ははかばかしくなく、唯一明日の予報だけが「晴れのち曇り」で後はすべて雨マークのオンパレード。

2人の思いは「明日にかける、明後日からは粘っても多分ダメ」でほぼ一致していた。

横尾での昼飯のラーメンもそこそこに、本降りの雨をついて梓川を渡った。

 

☆涸沢ヒュッテ

予約時に混雑状況を聞くと「布団1枚に2人」との事だった。

今年は少し早め(?)に紅葉も始まったので、ウィークデーと言えどもかなりの入山者らしい。

自分たちの区画をもらって布団を確保、同宿のオジサン2人に挨拶したら「とりあえずビール」と談話室へ。

オジサンオバサンと与太話を楽しんでいると「スイマセン、宿泊者が入りますので談話室空けて下さぁ〜い」と声がかかって、仕方なくノロノロと自分の区画に。

それでも、それからは大幅に宿泊者が増える事無く、一人一枚の布団をなんとか確保出来そうだ。

早朝3時起床4時スタートなので消灯前に布団に潜り込む……「向いの女性部屋ウルサイァ〜〜〜……」と思いながらドライブの疲れが出てウトウトウト……。

 

 

 

2016年9月 前穂高岳

 

 

 

 


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