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アルプス銀座表裏6 [北アルプス]

☆水晶小屋〜烏帽子小屋


昨日水晶岳からの下りで前を行く相棒が急に立ち止まって……
「ヒザが……」
「痛めた?」
「なんだか違和感が、角度によって、多分大丈夫だけどね」
「とりあえずゆっくり小屋まで行こう」
と言う訳で「下りの特急列車」がのろのろ運転
でっ、翌朝……


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目覚めてまずはヒザのチェック……と言っても医師がいるわけじゃないので、ちょっと屈伸をしみたりするだけで……

「何とか行けそうだ」

「何時ぞやのお返しに荷物を持とう」

「じゃあ、これとこれ」

「もっと出しなよ」……

何年か前、中央アルプス縦走時に靭帯を損傷し歩行困難になった私の荷物を相棒が背負って引き返した事があったが、今回はその逆パターンだ。

多少(?)重くなったザックを「ヨッコラショ」と担いで……

「ソロリソロリと行きましょうか」と水晶小屋を後にした。

今日も「空は晴れやか心も軽やか……ザックだけがちっと重い」




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「おぉ~い、あんまり飛ばすなよぉ~。ヒザ痛いんだろうぉ~?」……どんどん行っちゃう……やっぱり「下りは特急列車」になる我が相棒。


水晶小屋から最初の鞍部 東沢乗越まで130m程一気に下る。痩せ尾根と云うほどでもないけれど、両側は崩壊していて転げ落ちれば一巻の終わりという感じだ。そして歩いている地面が土っぽい。私は多少ナイフリッジ状でもしっかりとした岩であればあまり恐怖を感じないのだが、土はどうも滑るような気がして好きじゃない。その為歩みが自然と遅くなる、つまり相棒に置いてけぼりを食わされるのです……っと下りが遅い(登りもだけど)言い訳一つ。それにしてももう少しゆっくりでもいいと思うんだけど、写真撮る暇もないよぉ〜。


乗越で相棒に追い付いて……

「一服つけよう。ヒザは?」

「何とか行けそう」

私に預けた荷物を持とうと言わないところを見ると、多少は痛いのかも。泣き言を言わないのは、言ってもしょうがないと思っているのか、単なる意地っ張りなのか。そういえば以前、天狗池から南岳への登りで肉離れ起こして引き返した時も、結局上高地まで歩き切っちゃたしなぁ~。登る前には「自信がない」と言っておきながら、何事もなく予定通り遂行してしまう我が相棒……凄い!……っと褒めておこう。



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湯俣温泉への分岐を過ぎ、真砂岳を巻いて野口五郎岳へのダラダラのぼりにかかる。

しばらくして道は直登と巻道に分かれるが、勿論爺さんコース(巻道)を選択。合流点に荷物を置いて頂上に向かう。

周りから僅かに盛り上がっている丸く広い頂上だが2924.4mと案外標高がある野口五郎岳。こんな天気の良い日には昼寝をしたくなるようなたおやかな頂上……槍や穂高の様な岩だらけの尖った山は勿論好きだけれど、こういう穏やかな優しい山も良いなぁと思わせてくれる好い山です。


さて烏帽子小屋まであと3時間くらいか、相棒のヒザも何とか持ちそうだ。

ゆっくり行こう、そして野口五郎の小屋で何か食べよう。



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野口五郎小屋でカップヌードルをお湯付きで1個調達。私はカップヌードルはエビアレルギーのため食べられないので、持ってきたカップワンタンとジャムパン(期限ギリギリ)をたべる。

小腹を満たしたところで、優しいおばさんにお礼を言って小屋を後にした。


少しガスが出てきたと思ったら、あっという間に展望がなくなった。山の天候の変化には毎回驚かされる。道さえ見失わなければ、暑い日差しを遮ってくれてちょうど良い。とは言うものの、やっぱり山は晴れていた方が良いかな。


三ツ岳の斜面で休憩していると登ってくる男女二人連れ有り。

男性「どちらまで行かれますか?」

私 「今日は烏帽子小屋までです。お二人は?」

女性「野口の小屋までです」

男性「小屋番から飲みに来いって呼び出しがかかったんで登ってきたんです。ついでに缶コーヒーを背負って来いと言われて、酒を餌に歩荷させられているみたい」……全員の笑い声。

私 「小屋の人なんですか?」

男性「いやいや、そうじゃないんですが地元なんで、小屋のオーナーとは知り合いなんですよ」

私 「実は船窪まで行こうかと思ったのですが、ちょっと相棒の足が不調なので今回は高瀬ダムに下山です。烏帽子から船窪ってどんな感じですか?尾根が痩せているらしいんですが」

男性「そうですねぇ、ちょっとガレてる所がありますが、気をつけて通れば大丈夫だと思います。でも時々落ちちゃう人がいるんですよね。慎重に行かなきゃね。船窪小屋も素敵な小屋ですので一度行って見てください。烏帽子小屋泊まりでしたよね……夕食はボルシチです。」

私 「そりゃ、楽しみだぁ〜」

それじゃぁ〜〜〜っと別れた。

今回は会う人会う人いい人ばかりだなぁ〜。

ニコニコ顔で烏帽子小屋を目指す。


今日のうちに烏帽子岳をピストンしておくつもりだったけど、なんだかもう面倒になって……いつの日にか烏帽子〜針ノ木をやるのでその時に……って実現するかなぁ。


えっ、ボルシチですか?美味しかったですよ。でも鹿シチューの次かな。






              2017年 8月〜9月 表銀座〜裏銀座






nice!(67)  コメント(18) 

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コメント 18

asa

なんともフォトジェニックなコースですねえ
「ちょっとヒザが…」私もよくあることです
by asa (2017-09-25 07:08) 

よしころん

ヒザは常に…状態で^^;
私たちも裏銀座でお会いした人は印象的な方ばかり。
そして数年後なんと2人の方(それぞれ単独)と同じ日に種池山荘付近で再会しました^^
ちなみに我が家は下りは鈍行ですぅ^^;
by よしころん (2017-09-25 08:02) 

ひろたん

北アルプスをすべて見させて頂きました^^
ここも歩いていたなんて思ってしまいました。
水晶小屋には泊まりたかったですよぉ。
混雑はしていなかったですか。
泊まれば良かったなど、後悔もしたり。
綺麗に撮れていますよね。
三俣小屋の食事を・・食べました^^
また行きたい山ですよね。
船越小屋これも魅力ですよえ。次回ですね。
熊はいなかったですか?
膝がね・・・これは困りますね、けどよくあります^^;

by ひろたん (2017-09-25 10:17) 

OJJ

山子路爺さんの奥方は魔女ですね~(空木の記事が頭に有りますから)
一枚目に写真の雲と鋭い穂先の素晴らしいこと(コピーして良いですか?)
リュックを二つ持って空荷のお方がズンズン進んで置いて行かれる心境って複雑でしょうね~ 何はともあれ小屋は今夜も楽しそう!
by OJJ (2017-09-25 18:42) 

夏炉冬扇

雲がいいです。
by 夏炉冬扇 (2017-09-25 18:47) 

Jetstream

奥方無事に下れたとは察しますが、膝は気をつけていですね。
私も危ないんでいろいろと腐心しています。ブナ立の急な下り急がず。
野口五郎~烏帽子、私も先ごろ云ったばかりなんでマジマジと拝見。!(^^)!
烏帽子小屋では昼飯にカレーライス、レトルトのようでしたがおいしかったです。!(^^)!

by Jetstream (2017-09-25 22:48) 

山子路爺

to asa さん
ヒザは私も不安です。今回はダムに着く前に少しおかしかったけど、おおむねOKでした。一時自転車に乗っていた時は良かったような気がしてます。
to よしころん さん
何でも歳のせいにするのは良くないけど、やっぱりねぇ~と思う今日この頃です。
山で会った人に山で再会する……なんと素晴らしい事でしょう。今回出会った人に再び会えたらすばらしいですね。特に三田の人に。

to ひろたん さん
水晶小屋は小さな小屋なのですぐに一杯になっちゃうかもね。当日は10人の団体さんが入りましたが、一般の客が少なかったのでキッチリ布団1枚確保できました。ロケーションがとてもいい小屋でしたよ。

to O J J さん
拙い写真をコピーして貰えるなんて嬉しいです。
「奥様は魔女」というTVドラマが有りましたね。あの主人公であれば、槍の天辺まで鼻を震わせるだけで飛んで行けるでしょう。
残念ながら我が相棒には出来そうにありません。う~む……。

to 夏炉冬扇 さん
今回の山旅は雲が主役と言ってもいいくらいでした。
雲の上を歩いて行けたら気分が良いだろうなぁ~

to Jetstream さん
ゆっくり慎重にいけば何処でも行けるぜ……なんてね。
でも、今の所ブナ立尾根の登りは、なるべくならばやりたくないです。
実際に登ればそうでもない気も……いやいや、そうでもあるよ。


by 山子路爺 (2017-09-26 02:18) 

ナツパパ

素敵なところですねえ。
夏の登山気をはじめから読んで、
ほんと気持ちよくなっています。
by ナツパパ (2017-09-26 08:50) 

nousagi

相棒さん、重傷でなくて幸いですね。
スタスタ下る方は、
そのほうが却って楽なんでしょうね。
魅力的な山域ですね。
いつか行けるかな。
by nousagi (2017-09-26 15:07) 

山子路爺

to ナツパパ さん
近年、ハイシーズンの山小屋はとこも混雑してウンザリ状態なのですが、少しだけ日時をずらすだけで快適な山小屋生活を楽しむことが出来ます。人が少ないだけでも気分爽快ですね。

to nousgi さん
おかげさまで酷くはならず助かりました。
下りはどうも苦手です……勿論登りも……得意は?????
今回は行きませんでしたが、雲の平方面も素敵ですよね。nousagiさんなら必ず行けると思います。


by 山子路爺 (2017-09-27 12:28) 

旅爺さん

膝痛めたなんて、何とか無事で帰り着いて良かったですね。
爺はまたブログを復活しましたので宜しくお願い致します。
by 旅爺さん (2017-09-28 11:07) 

山子路爺

to 旅爺さん さん
ひどくならずに下山出来てラッキーでした。山での下りはどうしても膝に負担がかかっちゃいます。
またブログ訪問しますので宜しくお願いします。

by 山子路爺 (2017-09-28 14:48) 

はるか

膝を痛めた相棒さんの荷物を分けて持って下山とは、素晴らしいですね。
愛ですね。でも相棒さん下山は特急列車・・・すごいなあ。

私も昨年会津駒での登りで、その日はなんか不調で、一人で下山するというと、「その前に荷物を軽くしよう」と、一緒に行ったhidamariちゃんが持ってくれました。恩人です。

私もいつか誰かの助けになれたらと、思うのですが、なかなか体力は思いとは反比例するばかりです。

ところで、SSAの記録が待ち遠し~デス( ^)o(^ )
by はるか (2017-09-28 19:46) 

山子路爺

to はるか さん
多少は良いところを見せようかなぁなどと思いまして。まあ、ものすごく持ったという訳ではないですがね。こういうところが単独行にはないよさですよね。
SSA2days参戦してまいりました。Bブロックと200レベルでした。疲れました。筋肉痛デスッ。


by 山子路爺 (2017-09-28 23:14) 

werewolf

借りを返す、いいですねぇ。
私なんて助けてもらってばかりで、返すチャンスがありません。
いつか返そうと心のメモ帳にはメモってんですけどね(笑)
でも返すチャンスがないってことは、ピンチが無いってことですから
いいことなのかもしれませんね(^.^)
by werewolf (2017-09-30 00:16) 

山子路爺

to werewolf さん
まあお互い、女房に借りた借りは数多くありすぎて、返すに返せないという事でしょうか。気持ちはあってもなかなか返せない……ってとこですね。
頑張りましょう!


by 山子路爺 (2017-09-30 12:30) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

怪我にももめげず皆さん健脚ですね。うらやましい! 昨日、日帰りで谷川岳に登ったんですが、初雪でつるつる滑り、用心して歩いていたら左膝の力が突然抜け、ガクンとなり、びっくりしました。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2017-10-06 22:21) 

山子路爺

to 暁烏 英 さん
やややっ、お怪我はありませんでしたか?
この時期の谷川岳は紅葉がいいですよね。若い時は10月10日に谷川岳に登るのを毎年恒例にしていました。近年はそれもさぼり気味です。復活したいですね。

by 山子路爺 (2017-10-09 13:23) 

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