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アルプス銀座表裏3 [北アルプス]

☆表銀座ー東鎌尾根登る

雨がトタン屋根をパタパタ叩いき風もひゅーっと鳴いていた。

4時に起きて階下に下りると、昨夜北鎌をやると言っていた2人組が弁当を食べていた。

「予定通りですか」

「いや、この天気なので断念して東鎌から槍に行こうと思う」と答えていたのだが……。


身支度を整えて6時ごろ小屋番さんに見送られて雨の中にとびだした。

風はさほどのことはなく、降っている割には全体的に明るく、もしかしたら上がるのではないかと期待したくなるような空だった。




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北鎌は断念したと言っていた彼ら、空模様を見て天井沢に下ったかもしれないなあと思いながら貧乏沢下降点を過ぎた。びっくり平を通り赤岩岳の登りにかかるころには雨が上がりガスが流れるようになり、時々それも切れて光が差し込むようになってきた。

シメシメ!西岳ヒュッテでカッパを脱ごう、そしてうどんとトマトをたのもう。




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西岳から水俣乗越まで200mほど一気に下る、せっかく登ったのにと思いながら。

登ってくるツアー登山と思われるパーティとすれ違ったのだが、先頭のガイドさんとしんがりのツアーコディネエータ―(たぶん)以外は大体中高年の女性……女性は強い。まあ、それでも辛そうでしたけどね。もしもここを登るのなら、私もあんな顔しているんだろうなぁ~と思いながら見送った。(シャッター2回)


水俣乗越で「何年か前、北鎌尾根目指してここから天上沢への踏み跡をワクワクしながら辿ったよなぁ~」と思い出にふけりながら一休み。あの時は雨の中の核心部だったので、晴れた日にもう一度挑戦したいなぁ。




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さあ行こう!槍まで標高差600m!痩せ尾根・岩尾根・ハシゴにクサリ何でもござれ。

と言ってたら、第一展望台過ぎれば早速のお出まし・垂直三段バシゴ、慎重に下り降り立った所が両側ガレ、その先岩場となってさらに登りの鉄バシゴ……こう云うのを繰り返し、第二展望台・第三展望台と過ぎても槍は見えず登りはまだまだ続く。

南側は晴れているのに北側はガスに包まれて、槍の穂先は勿論北鎌尾根も見えず、張り合いのない事この上ない。

こんな時頭の中は「ヒュッテ大槍で何か食おう」と、今回のテーマソング「一度ガチで決めたなら最後までやり抜くよ・諦めたらそこで負ける自分との勝負……」がグルグル回し。



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ヒュッテ大槍でラーメン食べて自家製クッキー仕入れる。

通常ならばここに泊まりたいのだが(ヒュッテ大槍は2番目に好きな小屋なのです)明日のことを考えれば槍ヶ岳山荘まで足を延ばして今日中に槍に穂先に立っておかねば、後々辛い事になる。


腹ごしらえをして外に出ると、なんと北鎌尾根を従えて槍ケ岳が……「早く行って穂先に登ろう」って言ってもここから1時間弱かかるんだよなぁ~、それまでガスが掛からなければいいが……穂先まで標高差300m……頑張ろう。


しばらく登るとガスが上がってしまい未透視が悪くなる。

「行いが悪いから展望がなかったのよ」などという愚痴を言う声とともにガスの中から現れた顔見知りの人……「やあやあやあ」と立ち話。

友人:「山荘まで?私たちは大槍に荷物おいて槍ヶ岳ピストン。どこまで行く予定?えっ表から裏なの。やるねぇ~~。今、穂先の展望がなかったのは私の行いが悪いせいだって責められていたんだよ、良い所で会った、普段の行いは良いと説明してよ」

爺さん:「ハイ、本日の天候は雨男たる私のせいであります」と爺さん弁明に努めたわけですが、俺って雨男だったけ……???てなわけで4人で大笑いして別れたのだが、こんな所で友人に会うなんてこの後幸運が待っているかも。





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相棒を小屋に残して穂先へ。


「どうぞお先に」ともたついていた若者パーティーに道を譲ってもらたのだが、急ぐと息が切れる切れる。譲ってもらった手前ゼェゼェハァハァしているところなんか見せられないので、チョットばかり格好をつけて登ったら最後のハシゴの下で息を整えなければならなかった。歳だなぁ~。


頂上は深い霧の中。登るには登ったが、展望はさっぱりで、乳白色が辺りを支配していた。

穂高どころか北鎌も眼下の槍ヶ岳山荘すらも見えず、祠の前で自撮り中の若者がやっと見える程度で、ハイ先ほどの友人の「普段の行いが悪い」という結論を肯定し、さっさと下りの梯子に取りついた。


まあ、一応槍の頂上は踏んだので良しとしよう。






               2017年8月~9月 表銀座~裏銀座







nice!(82)  コメント(18) 

nice! 82

コメント 18

asa

ホントに、「表から裏なの、やるねえ~」です。

by asa (2017-09-15 06:59) 

よしころん

あの長~い、ハシゴ… 意を決して昇り降りしましたが、下りきってからのコンクリートで固めた痩せ尾根が一番怖かった思い出^^;
爺さまは北鎌、東鎌、西鎌、槍ヶ岳に続く尾根全て歩かれたのですねー。
北鎌は無理なので西鎌、いつか歩きたいなぁ。
by よしころん (2017-09-15 07:48) 

山子路爺

to asa さん
これが最後の長い山入かも。
今は剣をどうしようかと考えています。

to よしころん さん
降り立った所がほんの少しなんですが、いやらしいですよね。
西鎌は下っただけで登ってはいないので、何時かのぼりたいですね、体力があればですが。


by 山子路爺 (2017-09-16 00:28) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

まだ体力がある年齢だから重い荷物も軽々ですね。ぼくはここにある鉄梯子を見て恐怖の事故を思い出します。月山のほぼ垂直の鉄梯子で足を踏み外し、まっさかさまに一回転、もう少しで20m下の岩盤に激突、死ぬところでした。幸い右手が梯子の横棒をつかんでいたため鉄棒の大車輪のように回転して、裂傷だけで済みました。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2017-09-16 14:44) 

Jetstream

果敢に難所を登られますね、お疲れ様です。まだ先がありますね。 
一昨日N・G小屋で会った方によると、小屋前から列をなしてお盆だと3時間くらいの時もあるようで人気の山ですね。富士と槍は再登はなく、眺める山としておきます。!(^^)!
by Jetstream (2017-09-16 15:58) 

hatumi30331

スゴいですね〜
みなさん!!
体力勝負! これからも頑張って下さいね。
by hatumi30331 (2017-09-16 16:46) 

テリー

いいですね。もう一回槍に登るのが夢なんですが、ーー。
叶わぬ夢です。
by テリー (2017-09-16 17:38) 

まさ

僕は高所恐怖症なのですが、3枚目の梯子はめっちゃ怖そうですね。
by まさ (2017-09-16 20:24) 

山子路爺

to 暁烏 英 さん
それはかなりヤバかったですね。けがの程度が軽くて(軽くはないか)良かったというか……。幸いにして私は身の危険を感じるような滑落とか転落とかはありません。クライム中にずり落ちる程度は有りましたが、確保されていたので危機感はありませんでした。山では何がおこるか分かりませんので慎重にいきたいですね。

to Jetstream さん
3時間待ち……甘いです。何年か前、私が行った前々日は6時間待ちだったようです。私は多分あと数回は登るつもりです。季節を代え、ルートを代え、槍穂高は歩ける限り登るつもりです。

to hatumi30331 さん
1に体力2に体力3・4が無くて5に体力……って、これが衰えるばかりでどうしましょう。トレーニングあるのみと言っても、根っからのものぐさだし……。

to テリー さん
年ごとに辛さが増していくのですが、最終的には槍沢からなら危険は少ないので、もう少しは楽しめると思っています。

to まさ さん
最初の一段と降りきったところが痩せているのでチョットばかりいやらしいです。私はビルの屋上などは怖いのですが、山は大体大丈夫です。


by 山子路爺 (2017-09-16 22:39) 

werewolf

ちょっとした冒険小説でも読んでいるような、
ワクワクドキドキさせられました♪
とても真似できないけど、一度はチャレンジしてみたい気も(笑)
by werewolf (2017-09-16 23:14) 

旅爺さん

お早う御座います。
昔は険しい岩場を登ってたので写真を見てると懐かしいです。
台風が上陸のようですが備えは大丈夫ですか。
by 旅爺さん (2017-09-17 07:16) 

RNnori.

過去のものも含めてすごーく楽しんでおられますがとにかく
気力と体力の勝負。どの写真も引きつけられます。

by RNnori. (2017-09-17 12:39) 

nousagi

あらら、ガスガス。
でも、何度も行かれているのでしょうから
こんなこともまた良しでしょうか。
by nousagi (2017-09-17 15:11) 

山子路爺

to werewolf さん
「とても真似できないけど……」……たぶん出来るんじゃないかなぁ。
特に燕岳までなら小学生も登ってきますので、体が万全になったらOKだと思います。

to 旅爺さん さん
今晩は。
こんなことが何時までできるかわかりませんが、歩ける内は出来るだけやりたいですね。

to RNnori さん
体力気力共に充実と言いたいところですが、気ばかりせいて体が付いてきません。もう少し出来ると思っていたのですが……。

to nousagi さん
今までで最も展望の無い槍ケ岳でした。
まあ、これも後々にはいい思い出となる事でしょう。天気ばかりは愚痴ってもどうしようもないですものね。


by 山子路爺 (2017-09-17 23:55) 

OJJ

雨ガス雨ガス雨ガス・・・槍の穂先には辛いモノが有ったでしょうね~シンミリ
知人で肩の小屋で二度高山病もどきで穂先未踏が居ますが・・・
by OJJ (2017-09-18 21:54) 

山子路爺

to O J J さん
乳白色の槍も乙なものでしたよ……っと痩せ我慢。
高山病……今回槍ヶ岳山荘ですこしめまいを覚えました。

by 山子路爺 (2017-09-19 00:13) 

imarin

槍ヶ岳には西鎌尾根でしか行ったことないです。
あれこれ挑戦してみたいけど、北鎌は多分無理なんでしょうね。
しかし、山子路爺さんの写真見てるとここも難しそう。
あまり歳取らないうちに挑戦したいと思います!

by imarin (2017-09-22 09:38) 

山子路爺

to imagin さん
私の場合西鎌は今回下っただけで登っていないんです。その内に登りたいと思っています。東鎌は通称「窓」と呼ばれている部分以外はそんなに恐い所はないかと思います。でもたまに事故もあるようですが。北鎌はコメントを言えるほど立場にはなっていません。一度トレースはしましたが、リーダーについて行っただけで、穂先に着いた達成感以外は断片的な記憶しかありません。近いうちにもう一度行きたいと希望していますが、どうなることか。
何処からでも「あっ、槍だ」と分かる山……何度でも登りたいですね。

by 山子路爺 (2017-09-23 11:32) 

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